北海道生産者物語Hokkaido Producer Story
井芹さん~行者にんにく~

井芹さんは中標津で行者にんにくを育てています。

もともとは道内でサラリーマンをしていましたが、退職後は地元中標津で行者にんにくを育てるようになりました。

行者にんにくはアイヌ語では“キトピロ”、また北海道の人には“アイヌネギ”と呼ばれるように北海道の人には昔から親しまれている山菜です。

また行者にんにくの行者とは修行僧のことで、その修行僧がこれを食べてしまうと逆に精がつきすぎてしまい、修行にならないという理由からこの名前がつけられたと言われています。

現代でも行者にんにくを食べるようになって風邪を引かなくなったという人もいるようです。

行者にんにくが採れる時期は雪解けの3月~5月あたりで、生育は非常に遅く上質なものになるまでには5~8年かかります。

井芹さんはこの行者にんにくが乱獲されているのを見て、このままだと行者にんにくがなかなか食べれないものになってしまうと考え、自分で育てることを決意しました。

当初はやはり育つのを待つばかりで何も収穫できませんでしたが長年の努力が実り、今ではたくさんの行者にんにくが育っています。

また生の行者にんにくだけでなく、もっと食べやすく行者にんにくの栄養を取ってもらいたいとの想いから、行者にんにくのフリーズドライにも成功しました。生より匂いも少なく手軽に栄養を取れるため、若い人からご年配の方まで人気の商品のようです。

井芹さんは山に入って獲ることが常識だった行者にんにくを“育てる山菜”として認識を変えていきたいと考えています。

味も美味しく栄養満点の行者にんにくを、これからもたくさんの人に食べてもらえるように井芹さんは今日も畑に出かけていきます。

 

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